2月最終週は、札幌から1時間半ほど離れた、妹背牛町にて骨盤ケア教室(産後ケア教室)を担当しました。
妹背牛町公式サイトからお借りした画像↓。
妹背牛町はまだコロナ禍だった2021年にはじめてご依頼をいただき、それから継続して産後ケア教室を開催・担当させていただいています。
講師の私は札幌住まいだし、講座に同伴参加できる赤ちゃんは生後210日以内で託児のご用意もお願いしたりと、事前にさまざまな打ち合わせやご準備をいただくこともあります。
手間暇かかるはずなのに、それなのにどうして継続を…?と、思い切って保健師さんにお尋ねしました。
すると、参加された子育て中のみなさんが、「楽しかった!」「また産後ケアやりたいな♪」と話してくださるそう。
確かに、「前回の産後・教室にも参加した」という方が、毎回複数いらっしゃいます。
また保健師さんご自身も、「自分が出産した当時、こんな講座を受けられたらよかった」「講座の場に同席すると、なんだかしあわせな気持ちになるんですよねぇ」、そんな風にお話くださいました。
町民の声と、保健師さんのご理解と熱意のおかげで「自分で取り組む産後ケア」を届けられることが、とてもうれしくありがたいです😊
さて、対面産後ケア教室。
まずは、赤ちゃんを抱っこしながらできる、1時間ほどのバランスボールの有酸素運動です。
☝️これ、冒頭の基本姿勢なんだけど、この時点でもうみんな笑顔になって、若干ゼーハー息が上がり始めてました・笑。
「ここから、まだまだ続きますよ〜・笑!」と、思わずつっこむ私。
半分、泣き笑い気味のみなさん^^;
正しい姿勢を作ってキープするには、筋力と持久力も必要です!
体を動かした後は、対話のワーク。
24時間を振り返ってみて「よかったこと」を、ペアで交互に聞き届け合う時間です。
こうして振り返ることもなければ、なんとなく同じように過ぎていく毎日。
でも、3分ほど時間をとって、「昨日何があったかな?」「私は何がうれしかったかな?」「それは、なぜかな??」、そんな風に自分自身を振り返ることも、自分をケアする時間になります。
また、それを地域でともに子育てする仲間同士聞き届け合うと、お互いのことを知ったり、刺激しあったり、親近感も増しますよね。
自治体の産後ケア教室・産後ケア講座は、母親・両親学級やイベント、お子さんの健診会場でも使用する町の施設で開催します。
そんな風に慣れた場所で、いつもお世話になっている保健師さんがいる場で、さらに上のお子さんがいる方は託児も利用しながら、「産後・子育て中の自分のための時間」を過ごすことができます。
そのおかげで、「ありがとうございました!」「楽しかったです」と帰られるみなさんは、とってもいい笑顔。
さらに、教室を終えて帰り支度をしながら、ちょうどいいタイミングだから・・・と、帰りに赤ちゃんの体重測定をする方もよくいらっしゃいます。
安心して出かけられる場所で、一度の外出で産後ケア+子育ての気がかりも相談できるのが、自治体産後ケア教室の推しポイントです。
最後に、今回妹背牛町に伺って感じたことを。
出生率の低下は、地方自治体こそ顕著です。継続して伺う自治体のほぼ全てで感じます。
そんな社会課題の対策として、国や自治体の「受ける産後ケア」は年々拡充されてきています。
が、そもそも産後ケアを受けられる産院や助産院まで、車で1,2時間…という町も、北海道には当たり前にあります。
その環境条件を踏まえた上で、地方自治体の規模感だから可能なのが、「自治体として定期的に産後ケアに取り組める場を開催すること」ではないかと思います。
妹背牛町では、マドレボニータの産後ケア教室を企画・実施してくださるおかげで、その年出産したほぼ全員が無料で、誰でも「取り組む産後ケア」を受けられます。
そんな自治体を、少しでも増やしていきたいです。
妹背牛町のみなさん、ありがとうございました!
・
最後に、2024年度も医療機関・自治体(母子保健事業、子育て支援事業、社会教育事業など)・
市民団体・NPOの皆様より、産後ケア教室(対面・オンライン)開催のご依頼を受け付けています。
随時受け付けていますので、開催希望・内容や条件のご確認等ございましたら、
下記フォーム、または k.naganoma@madrebonita.com (永野間かおり)までお気軽にお問い合わせください。