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夫婦のコミュニケーション〜永野間家の場合

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赤ちゃんと一緒にムリなくできる産後ケア教室で、子育てのための体力づくりと仲間づくりもできる!
認定NPO法人マドレボニータ認定産後セルフケアインストラクター・北海道の永野間かおりです。

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少し前、夫婦の間で引っかかることがあって、どうしたらそれに向き合った上で前に進めるかなぁ…と半月ぐらい考えていました。その引っかかりはどちらかが悪いなんて単純なことではなくて、じゃあこれからはお互いに何を気をつけたり工夫していけばいいのか…?ということ。

でも、考えるだけでは結局自分の「脳内一人相撲」にしかならないので、夫に思っていることそのまんまを伝えてみました。
 
(私が唯一作るお菓子・バナナのケーキ。ホットケーキミックスと牛乳と卵とてん菜糖で、ボウル一つで簡単に作れる)
 
私がどんな人間関係でも、これ言ってもなんの意味もないなーと思うのが、「なんで〇〇したの?!」。
 
「なんで」って言われた途端に、人は言い訳や弁解を考える。その場をなんとか丸く収めようと、とりあえずの言葉でムキになって反論したりもする。これは私がそうだから、わかる・笑。

さらに小さな子どもに、特にウチの息子3人に関しては、「なんで〇〇したの?!」には、「特に理由はない!」「引き出しは開けたい・高いところにはとりあえず登りたい、だからやった!」ぐらいしか、なかった^^;

(保育園で冬遊びのつなぎを着る時は、ズボンの裾を靴下に入れる!そうすると裾がめくれ上がってこない!!)
 
そんなトホホなやりとりを振り返ってみると、「なんで〇〇したの?!」の言葉には、それを言う人(ここでは自分)の「そんなことしないで欲しい」の気持ちが隠れていることに気づく。本当は責めたり納得したいんじゃなくて、「私は〇〇と思っているよ」「こうしてもらえたら嬉しいよ」のニーズを伝えたい言葉なんだと思います。
それを自覚していると、相手に投げかける言葉が、変わる。
 
(自宅仕事はいつもダイニングテーブルでやります。勤労感謝の日に大掃除としてカーテンも洗って、スッキリ^^)
 
だから、夫にも「なんで〇〇したの?!」じゃなくて、淡々と、「こういうことがあったね、私はこう感じたよ、そのあとはこう考えてきたよ。その上で、あなたにして欲しいのは〇〇です。あなたはどう考えているの?」と、そのまま尋ねました。ちゃんと話したいし聞きたいから、感情をぶちまけてワーッとしたお祭りのようなコミュニケーションにならないように、だいぶ注意深く話した。
 
夫は、うーん…と沈黙したり、時間をかけて言葉を探しながらも、今考えていること・こうするつもりというのを話してくれました。
 
それを聞きながら、それってこういうことかな?なぜそういう風に思うの?なるほど…だから〇〇だと感じているんだね、とこれまたゆっくりゆっくり考えながら話をしました。
 
そうやって、2時間近くも話していたかな。
 
(時々夕飯が「どう見ても居酒屋だろうw」というメニューになる。イカ刺し、ニラレバ炒め、ジャーマンポテト)
 
途中で夫に尋ねられて、私はずっとずっと昔に、鬱になって心療内科に通った時の経験を話をしました。もう20年ほども前のことになるけれど、今でも当時のことを思い出すと、地に足がつかないような感覚や、肩のあたりがザワザワして、不安で泣けてきます。あんな風にもうなりたくない、だから精一杯虚勢を張って生きているのかも知れないなぁ…とも思います。
 
そんな苦しい過去のことも話しながらだったけれど、そうして長い時間夫と話した時間は、二人で並んでキャッチボールしながら、同時に少しずつすこしずつ前に進むような、そんな時間でした。
 
(夫が「かおりさん、お土産♡」と親日のオカダカズチカのシールをくれた。わが家の男子たちはプロレスにハマり始めていますw)
 
あと、印象的だったのが、私の質問に答えた後に夫が何度か、「あぁ、そういうことかあ。そうかも知れない、今聞かれて考えてみてわかったよ」「聞いてくれて、ありがとう」と言ってくれたこと。
自分のおもいや希望は、自覚しているものもあれば、当たり前すぎたり、捉えきれずに、無意識に頭の隅にあるものもあるんだなぁと思いました。私だってそう。だから、人から問われたり、ちょっと難しくて、すぐに答えが出せないようなことも自分の中に持ち続けていた方がいいんだ。少しずつ時間をかけたり、何か問いやきっかけがあってわかっていくこともあるから。
 
(今月初めの北見出張のお土産地ビール)
 
夫婦で今までだっていろんなことを話してきたつもりでいたけれど、こんな風に自分と相手の内面にどんどん深く潜っていって、一緒に新しい「こうしたい」「こうしたらいいかも知れない」っていう意志や希望を、その場で新たに考えて共有できたのは、初めてだったかも知れない。話して聞いて、すごく落ち着いた気持ちになって、満足もしていた。
 
そして、これは毎回話すたびにそうなんだけど、言いにくいことだから…と黙ったままでいたり、私が納得しさえすれば…なんて抱え込んでいるより、「ケンカになっても、泣いてグチャグチャになってもいいから、ちゃんと話したり聴いたりしよう」と勇気を出して相手に踏み込んだ後は、話す前よりずっと相手を身近に感じて、信頼できるようになる。一緒にいるのが、もっと楽に、より心地よくなる。
 
 
私はせっかちなところがあって、人を追い詰めるようなコミュニケーションをとってしまったことが、これまで何度かあります。それを尊敬する人にたしなめられたことも、ある。当時は顔から火が出るほどの恥ずかしさでいっぱいだったけれど、今になって思えば教えてくれたその人たちには、感謝しかない。
 
もうそうやって、無意識に人を傷つけたくない。
自分とは別の考えをもった人と、関わって交わりながらはたらいたり、暮らしを共にしたい。
 
「やり方より在り方」ということは、こういうことにつながるのかな。
冬はちょっと腰を落ち着けて、「どんな自分でありたい?」「どんな関係を築いていきたい?」、ここに向き合っていきたいです^^
 

 

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  • この記事を書いた人

永野間かおり

認定NPO法人マドレボニータ産後セルフケアインストラクター。「産後のピンチを『チャンス』に変える」を軸に、産後ケア札幌教室と、産後セルフケアオンライン教室(全国)を開催。自治体/保健師・助産師など専門家向け講座の講師も務め、述べ受講者数は2,800名を超える。札幌在住、1978年生まれ、小中高生3男子の母。

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