子ども・子育て

【子育て・家族】お腹が減ったら泣きたくなるでしょ

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タイトルの「お腹が減ったら泣きたくなるでしょ」は、私が岩手の実母から子どもの頃よく言われた言葉。


2.30年後の今、母と同じように「親」になった私が、今一緒に暮らす家族につい言ってしまう言葉でもある。

言うと必ず、「泣きたくなんて、ならないよ!」と、家族全員から言われるんだけど。


 

夫は始発で出勤するほど、朝が早い。だから私も5時前には起きて、朝ごはんと夫・高校生長男のお弁当を作る。

眠くない訳じゃないけれど、もうそういうタイムスケジュールに体も慣れっこになってしまった。

 

 

夫は、「無理しないで寝てていい、お弁当なくてもいいからね」と言う。

長男とケンカして言い合いになった時は、「弁当作ってくれなんて頼んでない!」とキレられたこともある。



長男にそう怒鳴られた時、ハッとした。

そうそう、誰も私に「ご飯作って」「毎日弁当持たせて」なんて言ってない。

「わたし」が、家族がお腹が減って泣きたくなることがあるんじゃないか?と心配だから、せっせと作って持たせてるんだ。

だから、売り言葉に買い言葉であっても、「せっかく弁当作ってやってるのに」なんて言うのは、筋違いな話。長男の言うことが、真実だし、正しい。


そう思ったので、ケンカの後で、「さっきはごめん。ほんとだよ、母さんがキミが腹減って泣きたくなんかならないように、弁当を食べて欲しいから作ってるんだ。腹が減って泣きそう・しょんぼりしてると想像すると、私は何故だかとてもつらい。だからこれからも弁当を作るけれど、『せっかく作ってやってるのに』なんて言わないよ。もし言ってたら、また『頼んでねえよ』って言ってちょうだい」と伝えた。

長男は、「わかった、僕も言いすぎた」と。

 

思春期と言われる時期から、子どものとのやりとりで悩むことも多々ある。でも、ほんとうの問題は「思春期の子ども」じゃなくて、子どもの変化・成長に対応できず追いつけず、今までの在り方から脱皮できない、大人で親の私自身かも知れないなぁ…とも気付かされたやりとりだった(このことは、また後で)。とにかく、子どもにはちゃんと話せば伝わるし、落ち着いてやりとりできる。

もう一つ、「私がご飯も弁当も作りたくて作ってる」「それは家族にしょんぼりして欲しくないから」と気づいてから、ご飯の支度がとても気楽になった。

 

それまではどこかにちょっと、義務感みたいなものもあったんだと思う。

 

でもその義務感は、誰かが与えたものじゃなくて、私自身で勝手にこしらえて持ち続けてるもの。

それに気づいたなら、手放すこともできる。

だから、「週末はご飯作るのをちょっと手放したい、毎日作るのは、私も若干飽きるので」と笑いながらそのまま伝えて、週末のお昼ご飯支度は高校生長男に、夕飯支度は夫にバトンタッチした。

二人とも、わかったわかったと引き受けてくれて、夫はよく手羽先揚げを、長男はパスタやカレーなんかを作ってくれる。

「私がやらなくちゃ」とご飯の支度を手放したら、気持ちにちょっと余裕が出て、金曜の夜が久々に生地から捏ねたピザ。

 

中高生は黙々と食べて、尋ねた学校のことをちょっと話して、「ご馳走様でした」。

そうだよね、もうそんなに父さん母さんにアレコレ話したいこともないよね・笑。

それに、彼らが小さい時期に毎日何百回も「母ちゃんかあちゃん」って話しかけてもらって、抱っこしておんぶしたから、私ももう十分、お腹いっぱい。

子どもの成長に感じるのは寂しさより、達成感だ。

 

 

残った夫と三男はペラペラおしゃべりしながら、ゆっくり食べてた。

二次会のような感じで、私ももうちょっと飲もうかなーなんて、これが最近の夕飯風景です。

 

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  • この記事を書いた人

永野間かおり

認定NPO法人マドレボニータ産後セルフケアインストラクター。「産後のピンチを『チャンス』に変える」を軸に、産後ケア札幌教室と、産後セルフケアオンライン教室(全国)を開催。自治体/保健師・助産師など専門家向け講座の講師も務め、述べ受講者数は2,800名を超える。札幌在住、1978年生まれ、小中高生3男子の母。

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