妊娠中・産後お役立ち情報

産後に言葉が出ない・しゃべれない、どうすればいい?

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「産後、話そうとするとうまく言葉が出てこなくて、びっくり。
こんなの私だけ?復職も控えてるのに、このままだったらどうしよう…」

産後ケア札幌教室 でも、オンライン産後セルフケア教室でも、そんな風に話してくれた参加者の方がいました。

 

 

実はこれ、めずらしいことじゃありません。

今までに何人もの産後女性たちから、「産後うまく話せない」「言葉が出にくい」

「話そうとすると、どもってしまう」という声が届いています。

 

何より私自身も、産後に言葉が出づらくて、しばらく思うように話せませんでした。

「あれ?私、赤ちゃんを産んで変わった?出産前とは違うんだけど…!」と悩み、

どうすればいいかわからず不安になったり、悲しくて落ち込んだのを覚えています。

 

 

産後に言葉が出づらくて、思うように話せないのは、

赤ちゃんと家にこもりがちになって、「大人と話す機会」が激減してしまうからです。

 

また、産後はつねに赤ちゃんに意識が向いているため、

「わたし」がいま何をどう感じているか?まで、

気持ちを向ける時間もゆとりももちづらいからではないでしょうか。

 

赤ちゃんには、「オムツ替えようね」「おっぱい飲もうね」。

家族には、あれ、それ、これ…だけでも何となく話が通じてしまう。

 

そして、産後だからこそいろいろ考えることはあるけれど、

赤ちゃんが泣いたら一旦そこで全て、ストップ。

オムツを替えたり授乳をして、ふー、落ち着いた・・・って、あれ?

私さっきまで何やろうとしてた?何考えてたっけ??

 

そんな風に、思考も行動もこまぎれにブツブツ途切れることを繰り返す、産後の日々。

 

すると、いざ家族以外の人と話そうとしても、うまく言葉が出てこない。

考えていたこと、言いたいことがあったはずなのに、思い出せないし、うまくまとめられない。

 

そんな風に産後なら誰でも当たり前のように、なります。

そのことに、本人が一番戸惑うし困るし、復職を控え、いろいろ考えたり

やらなくちゃいけないこともあるし…と焦ります。

 

 

そんな時、ではどうしたらいいか?というと、答えはシンプルです。

 

家族以外の大人同士で、「私は」と自分を主語にしながら、

「自分のこと」を考えたり話したり、相手の話を聞いたりする時間を

少しでももつことがオススメです。

 

 

上の写真のように、産後ケア札幌教室 とオンライン産後セルフケア教室の後半は、

対話(コミュニケーション)の時間です。

 

産後女性同士がペアになって、赤ちゃんを抱っこしながら、

「私は」と自分を主語にして話す・聞く時間です。

ポイントは、「うちの子が」「夫が」ではなく、「私は」を主語にして考えたり話すことです。

 

 

「初めて会う人や、まだ打ち解けきれていない相手に一体何を話せばいいの?」

そう戸惑う方も少なくありません。

 

でも、大丈夫。

産後ケア教室では毎週、対話のテーマをいくつか設定しています。

 

そのテーマの中から、その時自分が「これ話してみようかな」「考えたいな」と思うテーマを選んで、

時間を区切って話していただいています。

 

 

話す前は必ず、

「まとまらなくてもいい、支離滅裂でもいい。話があっちこっちに飛んだっていいし、

沈黙の時間があっても構いません。いま思いつくことをまとまらないまま、

自由に話してみてくださいね」

そうお伝えしています。

 

対話の時間は「自分のおもいを言葉にしてみる」時間で、

決して「上手にしゃべる」のが目的ではないんです。

 

 

話し手は、今、頭に浮かぶことや、感じていることをとりとめなく自由に話します。

聞き手の方は、口を挟まずに、最後までじっくり聴き届けます。

聴きながら、話したことを簡単にメモをとって、あとで要約して返してくれます

(このメモのとり方も要約も簡単なルールをお伝えするので、

誰でもスムーズにできちゃいます)。

 

対話でやることは、こんな風にものすごくシンプルです。

 

でも、普段周りから聞かれるのは「赤ちゃん」「子育ての悩み」ばかりの産後、

あえて「自分のことを考えて、話す」からこそ、得られる気づきや効果は必ずあります。

 

 

最初は、なかなか言葉が出てこない…と言っていた産後女性たちも、

毎週大人同士の対話を続けることで、誰もが少しずつ、

自分のおもいを言葉で表現できるようになっていきます。

 

「私、ほんとうはこう思っていたんだ!」「やりたかったことを、思いだせた」

「ペアの方の話を聞いて、『私はどうだろう?』と考え始められた」

 

最初は「上手く話せない、言葉が出てこない…」と言っていた方ほど、

その変化を実感するようです。

 

 

「ママ以外の『わたし』を取り戻した感覚!」

「産後はじめて″自分のこと”をじっくり考えた時間で、ゆたかさを感じた」

「もっと話したくなったし、他の産後仲間の話も聞いてみたくなった」

「最初は運動が目的で参加したはずなのに、いろんな人と話せるし共感できるから、
途中からは『対話の時間』が毎週楽しみになった!」

産後ケア教室で対話を終えて、こんな感想を伝えてくれる方もいます。

 

 

さらに、

「コミュニケーションワークで考えたり話した話題を、帰宅してからパートナーともじっくり話してみた」

という方もたくさんいます。

 

赤ちゃんが産まれて「親」の役割がプラスされても、

やはり原点はカップル2人のパートナーシップ。

 

「私のまとまらない話を最後まで聞いた後、一緒に悩みながら考えてくれたパートナー。

赤ちゃんが産まれてイライラすることも増えたけれど、やっぱり大切な存在で、

これからも夫と仲良くしていきたいと思えた」

という方もいました。

赤ちゃんが生まれて子育てする日々は、もちろん幸せ。

でも、産前とは変化した自分に戸惑ったり、不甲斐なさを感じて落ち込んだりするのも、

産後女性のリアルです。

 

そんな時は、どうか「自分を責めずに、

「最近、誰か大人と話したかな?」「自分自身のことを考える時間、あったかな?」

と日常生活を振り返ってみるチャンスです。

 

そして言葉が出づらい、うまく話せない…、なんだかモヤモヤする…と悩む方は、

ぜひマドレボニータの教室への参加をご検討ください。

産後ケア札幌教室オンライン教室の2つがあります。

 

  

【札幌】産後ケア教室のご案内

【全国】産前・産後のセルフケアオンライン教室のご案内

いずれも体験レッスンからはじめられます。

 

認定NPO法人マドレボニータは、赤ちゃんを育てるあなたの心と体が少しでもラクに、

軽くなるように…と思いながら、産後の体と心のケアを仲間と一緒に

楽しみながら取り組める場づくりをしています。

 

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  • この記事を書いた人

永野間かおり

認定NPO法人マドレボニータ産後セルフケアインストラクター。「産後のピンチを『チャンス』に変える」を軸に、産後ケア札幌教室と、産後セルフケアオンライン教室(全国)を開催。自治体/保健師・助産師など専門家向け講座の講師も務め、述べ受講者数は2,800名を超える。札幌在住、1978年生まれ、小中高生3男子の母。

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