「産後、話そうとするとうまく言葉が出てこなくて、びっくり。こんなの私だけ?復職も控えてるのに、このままだったらどうしよう…」
産後ケア札幌教室 とオンライン産後セルフケア教室で、そんな風に話してくれた参加者の方がいました。
でもこれ、実はめずらしいことじゃありません。
今までに何人もの産後女性たちから、「うまく話せない」「言葉が出にくい」「話そうとするとどもってしまう」の声が届いています。
そして私自身も、産後に言葉が出づらくて、しばらくはおもうように話せませんでした。
「あれ?私、おかしくなってしまったの?以前とは違うの?」と悩んだり、落ち込んでしまったこともあります。
産後にどもったり思うように話せないのは、
赤ちゃんと家にこもりがちになって、「大人と話す機会」が激減してしまうからです。
赤ちゃんには、「オムツ替えようね」「おっぱい飲もうね」。家族には、あれ、それ、これ…で十分に話が通じてしまう。
そうすると、いざ家族以外の人と話そうとしても、うまく言葉が出てこない。
そんな風に産後なら誰でも当たり前のようになり得ます。
じゃあどうしたらいいか?というと、答えはすごくシンプルです。
家族以外の大人同士で「私は」を主語に、「自分のこと」を考えたり話したり、聞いたりする時間をもてばいいんです。
産後ケア札幌教室 とオンライン産後セルフケア教室の後半は、対話(コミュニケーション)の時間です。
妊娠中の方や産後女性同士がペアになって、交互に話す・聞く時間です。
「まとまらなくてもいい、支離滅裂でもいい。話があっちこっちに飛んだっていいし、沈黙の時間があっても構いませんよ」とお伝えしています。対話の時間は「自分のおもいを言葉にする」時間で、決して「うまく喋る」のが目的ではないんです。
話し手は、今、頭に浮かぶことや、感じていることをとりとめなく自由に話します。聞き手の方は、口を挟まずに、最後までじっくり聞き届けます。
対話でやることは、こんな風にものすごくシンプルです。
でも、普段周りから聞かれるのは「赤ちゃん」「子育ての悩み」ばかりの産後、あえて「自分のことを考えて話す」からこそ、得られる気づきや効果は必ずあります。
最初は、なかなか言葉が出てこないと言っていたみなさんも、毎週大人同士の話を続けることで、誰もが少しずつ、自分のおもいを言葉で表現できるようになっていきます。
「私、ほんとうはこう思っていたんだ!」「やりたかったことを、思いだせた」「ペアの方の話を聞いて、『私はどうだろう?』と考え始められた」
最初は「上手く話せない、言葉が出てこない…」と言っていた方ほど、その変化を実感するようです。
「ママ以外の『自分』を取り戻した感覚!」
「産後はじめて″自分のこと”をじっくり考えた時間」
「もっと話したくなったし、他の産後仲間の話も聞いてみたくなった」
「最初は運動が目的で参加したのに、後半の対話が楽しみで仕方なかった」
産後ケア教室で対話を終えて、こんな感想を伝えてくれる方もいます。
さらに、「コミュニケーションワークで考えたり話した話題を、帰宅してからパートナーともじっくり話してみた」という方もたくさんいます。
赤ちゃんが産まれて「親」の役割がプラスされても、やっぱり原点はカップルのパートナーシップ。
「私のまとまらない話を最後まで聞いて、一緒に悩んで考えてくれたパートナー。やっぱり大切な存在だ・これからも仲良くしていきたいと思えた」という方もいました。
赤ちゃんが生まれて子育てする日々は、もちろん幸せ。
でも、産前とは変化した自分に戸惑ったり、不甲斐なさを感じて落ち込んだりするのも、産後女性のリアルです。
そんな時は、どうか「自分を責めずに、「最近、誰か大人と話したかな?」「自分自身のことを考える時間、あったかな?」と日常生活を振り返ってみるチャンスです。
そして言葉が出づらい、うまく話せない…、なんだかモヤモヤする…と悩む方は、ぜひマドレボニータの教室にご参加ください。
マドレボニータは産後の体と心のケアに、仲間と一緒に取り組めるレッスンをお届けしています。
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