下校した小1三男が、事務仕事する私の目の前で国語の宿題をやってました。
「母ちゃん、″たまのこし”?それとも″ぎょくのこし”?どっち??」と質問。
「…それは″玉の輿”だね。そんな言葉、1年生は知らないよね」
「うん、どういう意味?」
と聞かれて、7歳にもわかるように、1枚ずつ薄皮を剥がしていくように順番に、説明。
子どもに説明するときには、相手には何がどのぐらい見えてて・理解できていて、どこからどう伝えれば、「わかった!そうか!」にたどり着くか、ものすごく想像力を鍛えられる。
だから、子どもとの会話って楽しいほんわか楽チン・・・ではなくて、ものすっごい頭を使う時間になることも多い。
なんだかんだと玉の輿の説明をしてたら、自分がこの言葉に違和感、もっと言えば嫌悪感みたいなものを感じてることに気づいて、なんとも言えない気持ちに。
「逆に、男性が高収入の女性と結婚することを、逆玉とも言ってね・・・」なんて話から、さらに性差別の話に展開。
子どもにもわかりやすい例だなとおもって、「母さんは女の子だから勉強しなくていいって言われて育ったよ」と言うと、息子が、「え!何それ、ひどい!おかしいでしょ!!」「頭にくるね!」と怒り出す。子どもの感覚とか正義感は、惚れ惚れするほど真っ直ぐだ。
「それを、おかしいよね、ひどいよね、と思ったり言えたり、それに賛同してくれる人がたくさんいるのが、現在(いま)。母さんが子供の頃の昔はまたちょっと違ったんだよ、田舎だったから余計にね。時代とか、価値観…ってわかる?ものの考え方だよね、それに賛成する人の数の多い少ないでも、当たり前はどんどん変化していくんだよ。今みたいに、おかしいとか傷つくとか言えるほうが、生きやすいよね」なんて話から、今度はアメリカ大統領選挙の話に。
途中で、「あれ?トランプ、バイデンどこからきた?そうか、差別の例え話からだったわい・・・」と思いながらも、言葉のラリーが止まらない。説明すると、三男から更なる疑問質問、僕はこう思う…が、どんどん返ってくる。
そういえば、ウチは朝晩テレビのニュース番組を流しているのだけど、それを聴きながらご飯を食べている息子の質問が、止まらない。「〇〇って何?」「どういうこと??」「えっとね〜、、、」が、何度もなんども繰り返される。
そこで私が説明にアワアワすると、長男二男が加勢してくれて、これが本気でありがたい。
私が知らない最近の時事ネタも流行も、敏感な小中学生の方がわかってて、上手に説明してくれる。
「富岳(スーパーコンピュータ)」ってあるでしょう?私はあの存在と仕組みを、中3長男から教えてもらいました。た、助かる。。。
(お正月、あまりに暇で顔に落書きをしてあそんだ)
最初に戻ると、玉の輿という言葉はあるものの、なんでそれが子どもの学習ドリルに載るかいな?「玉」を使ったもっと別の言い回しはなかったのか。言葉が存在することと、それを使うか否か、その場面は適切か…と考えると、やっぱり違和感が拭えない。
言葉も価値観も認識も、日々アップデートされている。自分自身も更新して、「私はこうおもうよ」「こうありたいと願って、選択・行動しているよ」は、こんな風に日常会話の中でも伝えていけるとおもったやりとりだった。
きっかけの「玉の輿に乗る」は非常にモヤる。
でも、子どもが育ってきたからこそ出来る対話があることを気づかせてもらった。
その対話はかなりおもしろくてゆたかなものだとおもいました。それが、せめてもの救い。
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