子ども・子育て

子育てと仕事で私が大切にしたい「聴く」こと

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ある日の夕飯の一枚。

三男5歳が、その日保育園でクリスマスの制作をしたことを、
身振り手振り交えて、一所懸命話してくれてます。

私が普段家で事務仕事をしていると、小学校から帰った二男が
学校の出来事を話して、そのうちに中学校から帰った長男が、
気が向けばw「あのさ〜」って学校のことをいろいろ話してくれて、
で、最後に三男が、夕飯の時間にとりとめもなく、
いろんな話をしてくれる。

三男が私に、延々おしゃべりしているのを見ていた二男が、
「ケイ、いっぱい喋るね」「母ちゃんって、ずっと聞いてるよね」
そう言ったことがありました。

そのとき、私はこんな風に話しました。

「どこかに出かけたり、何か楽しいことがあったり、
ちょっと嫌なことがあったりした時も、
それを誰かに聞いてほしいって思うでしょ?

知らせたいとか、一緒に喜んで欲しいとか、大変だったねって
労って欲しいとか、いろんな気持ちで話すよね。

それを『ウンウン、それでそれで?』とか『わかるよ』って、
興味を持って聞いてもらえたら、うれしいでしょ?

そうやって、『聞いてもらうってうれしい』ってことを知っていると、
次に誰かが話してくれるときに、自分がしてもらったように、
ちゃんと聞いてあげられるとおもうんだ。
だって、自分がされてうれしいことは、人にもしてあげたくなるじゃない。

母さんは、きみたちに自分がおもってることを『言葉』にして
伝えられるようになって欲しい。あと、人の話も聞けるようになって欲しい。

だから、どんなに話が長くても、ウンウンって聴くんだよ。

あと、5歳の話って、おもしろいよね。ウンコ、とかすぐ出てくるしw」

二男は「ヘェ〜、そっか!」って笑ってました。

そして、茶化さずに、まだまだ続く三男の話をニコニコしながら聞いていた。

人は、やったことがないことは、できない。

スポーツだって、仕事だって、なんだってそう。

同じように、自分のおもってることや、自分自身のことを話すことも。

大人になると、なおさらそうかも知れない。

仕事では、自分の感情を脇に一旦おいて、目の前のことに
なるべく素早く対応しなちゃいけないことも、たくさんある。

子育てだって、赤ちゃん・子どもの要求を受け止めて、
受け入れることの繰り返し。

産後ケア教室のシェアリングで、
「久々に自分のことを話した」「自分を取り戻した感じがする」という方が
いらっしゃいます。

そうだよね、目の前のことに対応するために、
「赤ちゃんが」「子どもが」「夫が」「家族が」を優先して暮らしていたら、
いつの間にか「自分のこと」は後回しになってしまうもの。

数分でも遮られずに、「私のこと」を話す機会って、日常ではほとんどないのが産後です。

だからこそ、シェアリングで「私」を主語にして話して、じっくり聞き届けてもらう。

聞き手からメッセージを受け取った時の産後女性は、ほんとうにうれしそうな、
満ち足りたような、安心したり、目を輝かせるような表情をしています。

「お母さんになった女性」が、そんな風に聞いてもらう・
受け止めてもらうことのよろこびやゆたかさを、経験を通して知っていれば。

そうすれば、子どもにも、パートナーにも、職場でも、
そんな風に「聴く」ことを自然にしてあげられるんじゃないか?

そうおもって、毎回の産後ケア教室や産後ケア講座を進行しています。

何を隠そう、私自身が、産後ケア教室のシェアリングで、
話す・聴くことのもつパワフルな力を体感してから、
子育ても、夫婦のコミュニケーションも、そして人付き合いも変わったんです。

自分が何をどうおもっているか?を、いつも感じたり考えるようにしている。

だから、自分の意見や、時にはグチや、泣き言も言える。

意見が違うのは当たり前で、そこからどう擦り合わせて
着地点を見つけていくか?と、「わかり合うこと」に粘れるようになった。

だからちょっと背伸びしてチャレンジしたり、がんばれる。

夫も子どもも、ご一緒する仲間もそんな風におもってくれていたらうれしいな。

そしてそんな人たちが周りでちょっとずつでも増えていくように。
子育て・仕事を通じて「聴く」ことをますます大事にしていきたいです。

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  • この記事を書いた人

永野間かおり

認定NPO法人マドレボニータ産後セルフケアインストラクター。「産後のピンチを『チャンス』に変える」を軸に、産後ケア札幌教室と、産後セルフケアオンライン教室(全国)を開催。自治体/保健師・助産師など専門家向け講座の講師も務め、述べ受講者数は2,800名を超える。札幌在住、1978年生まれ、小中高生3男子の母。

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