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【子育て】家事の協力・そこで浮き彫りになるアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)

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産後ケア札幌教室でも、オンライン産後セルフケア教室でも対話の時間に、

パートナーとの家事・育児の協力の話題がよく出ます。

 

赤ちゃんが産まれて、洗濯物の量は3倍にも増える。泣き声が聞こえたら、すぐに抱っこであやす。

数時間おきの授乳で中断されっ放しの家事は、何一つ思うように進まない。

ああ、今日も何もできなかったな・・・なんて、ため息と苛立ちが募るばかり。

 

育休中で時間があるように思う今でもこんなに家事育児でいっぱいいっぱいなのに、

復職したらどうなるんだろう?

 

一人で家事育児を抱え込むんじゃなくて、パートナーと、どうしたらもっとお互い気持ちよく楽に、

家事育児を協力し合ってわかちあえるんだろう?

でも専業主婦/育休中だから、私がやるべき?でも私だって疲れるし、休みたいよ、でもなぁ・・・。

 

そんなグルグルしたり堂々巡りするような葛藤を抱えてしまうことは、産後なら珍しくないですよね。

 

そこでよく、産後16年の私の、家族での家事わかち合いを紹介します。

「家事育児を自分だけで担わないで。家庭をどう運営したいか?していくか??は自分で選べるよ、提案できるよ」と伝えたいから。

 

●高校生長男:毎日のお風呂洗い・家族全員の布団を畳んでしまう・ゴミ出し

●中学生二男:家族全員の洗濯物を取り込んで畳んでタンスに仕舞う

●小学生三男:掃除機がけ

●夫:平日は激務のため家事の稼働出来ず。
だから週末の家事・子ども案件(外出でもケアでもなんでも)はむしろ当たり前に担います。
夕飯に作る肉料理が美味い。

●私:平日はご飯と弁当全般作ります(日曜は夫や息子にも任せるようにしてます。
ずっと自分の味付けもご飯支度にも飽きちゃうので!)。

日用品の買い出しや振り込みなど、家の細々したことも担います。

 

これは、家族で提案・相談して、今はそう決めて担当している役割。

子どもたちも学齢期になったから家事を担うんじゃなくて、

保育園の頃から少しずつ家事を教えて任せています、コツコツと^^

 

月末には子どもたちと出来たこと・出来なかったことを振り返る成果報酬ミーティングをして、

それによりその月のお小遣い額が決定。なんとシビア!

これをただ「ルール」や「母さんからのお願い」にしたら、誰もやりません。

人から指示・命令されたことって、それだけで聞きたくないもの。親・家族だと尚更そう。

 

だから、誰が何をどのぐらいやるか?を決めるときは、提案⇒承認まで交渉もします。

いくら面倒でも、このプロセスがとっても大切!

家族それぞれにお互いの納得・合意がないと、行動につながらないし、協力なんてし合えないから。

あと、「何のために家事をわかち合いたいのか?」を、私は子ども家族にこんな風に日常会話で伝えてます。

私が産後ケアの仕事をはじめた、もう10年前から。

●家事は母さんの私だけの役割じゃない、家族全員が日々快適で困らないように必要なもの。

●母さんは仕事が大好きだ。何なら、ずっと仕事ばっかりしていたいほどだよ・笑。

●だから、家事は家族全員が自分ごととして取り組むよ。
クレクレと与えてもらって・やってもらって当然じゃなくて、
自分も貢献する、そんな意識をもって欲しいよ。

●キミたち(息子3人)も、いつかこの家を出ます。その時、身の回りのことを一通りできれば、
いろいろ自由だし安心よ?家事は何より自分のためになる。

●だから家族みんなで家事をわかち合うよ。それぞれが出来ることを提供して、
期間限定のこのチームで、機嫌よくやっていけるようがんばるよ。

 

…私はこんなことを、子どもが小さなころから、ご飯を食べたり歯を磨くのと同じぐらい、

当たり前に話して聞かせています。出来るだけ、ユーモアも交えて。

そうじゃないと聞いてくれないのと、聞いてもらえないとなんの意味もないので!

…うるさいでしょ?知ってます・笑。

 

このことを教室や何かのやりとりで紹介すると、全く悪気ない様子で、

「息子さんたちの将来のお嫁さんのためにもなりますね!」なんて言われることも。

いやーー、それは違いますよ!!と声を大にして、言いたい。

息子たちが家事を担うのは、純粋に今の家族と本人自身のため。

彼らの将来のパートナーのことなど、私は考えてません。そんなの知らんけど(!)、です。

なぜなら、それは私が考えることじゃない、彼らの問題。

そして、息子たちが選び選ばれるパートナーが女性とは限らないですよね??

もっと言えば、女性が家事を担うのが当たり前・・・っていう前提での「お嫁さんのために」、ですよね??

 

大好きな息子たちが好きになった人なら、性別や年齢なんて属性は、どうでもいい。

ただただ、「出会ってくれてありがとう、仲良くしてやってね、よろしくね」しかありません。

 

その人がパートナーでも友人でも、そして人と暮らすんじゃなくて、一人で過ごしたって、なんだっていい。

本人がしあわせだと感じられるなら。

人によっては何気ない日常会話のやりとりの一つかも知れない。

だからこそ、その人のアンコシャスバイアス(無意識の偏見)が、否が応でも滲み出るやりとりだなぁ・・・とおもいます。

三男8歳は登校前にこんな風に掃除機をかけて、週末は二男と床磨きもします。

それで「褒めて!」なんて言ったり、ドヤ顔しないところがサイコーです。

 

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  • この記事を書いた人

永野間かおり

認定NPO法人マドレボニータ産後セルフケアインストラクター。「産後のピンチを『チャンス』に変える」を軸に、産後ケア札幌教室と、産後セルフケアオンライン教室(全国)を開催。自治体/保健師・助産師など専門家向け講座の講師も務め、述べ受講者数は2,800名を超える。札幌在住、1978年生まれ、小中高生3男子の母。

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