厚岸町母子保健事業で、マドレボニータ札幌の「あたらしい両親学級」を開催しました。
厚岸町でマドレボニータの産後ケアをお伝えするのは、もう5年目!
マドレボニータの産後ケア以外にも、
あっけし子育て応援アプリや、養育支援訪問事業(育児・家事援助)など、
厚岸町の母子保健はものすごく充実しています!こちらからご覧ください。
さて、今回のあたらしい両親学級。
土曜開催だったため、3組の妊娠中・産後のご夫婦も参加されました。
もちろん、赤ちゃんを同伴、または託児を利用して参加される産後女性もたくさん!
これも、自治体マドレボニータ継続5年目となる厚岸町の保健師さん・保育士さんの
マドレボニータの産後ケアへのご理解・ご協力のおかげです。いつもありがとうございます^^
通常の両親学級で行うのは、妊婦ベスト着用体験や、新生児人形を使っての沐浴体験。
でも「あたらしい両親学級」では、徹底的に「産後」「子育ての導入期」にフォーカスします。
見た目には「ちょっとやつれた〇〇の人」にしか見えない産後女性。(〇〇は何でしょう^^?!)
マタニティマークもついていないし、赤ちゃんを抱っこしていないと普通の女性にしか見えません。
でも出産後の体の中には、大きな傷があり、そこから出血も続いてる。
産後の骨盤も、まだ開いていてグラグラ不安定。
そして、赤ちゃんと一緒で幸せなはずなのに感じる、孤独。
そんな痛そうで世知辛い話(!)もたくさんしましたが!
そんな産後のリアルを知っていれば、夫婦で「これは大変!一緒に協力して乗り越えよう!」って
意識がきっと高まるはず。
そこから、「私はこんな産後を過ごしたい」「僕はこんなサポートがしたい」って
具体的に伝え合うコミュニケーションも生まれます。
逆に、産後に起こることを全く知らないと、
「私お母さんになったんだから!」「周りのママだってできてる!」って産後女性一人で無理しすぎたり、
「子どもが生まれたからもっと稼がないと!」って男性の意識も責任を果たすことに向かいがち。
でもそれって、幸せじゃないんですよ。
「赤ちゃん可愛いけど、寝ないね;;」「なんで泣いてるんだろう…」って、
夫婦で一緒に困ったり悩んだりできる方が、ずっとずっと幸せです。
私自身、子育てをはじめて14年。
夫にしてもらって一番嬉しかったのは、オムツ替えや沐浴以上に、
「子育てってホント大変だね」「あなたしんどくない?大丈夫?」って、
一緒に悩んだり、心配してもらえたことです。
この一言があったおかげで、「お母さんだからできて当たり前」の呪縛が解かれたり、
「私だってがんばってる・もっと人を頼っていい」と素直に思えるようにもなりました。
産後お腹もへこんだし、
赤ちゃん元気に母乳飲んでるし、もう大丈夫でしょ?って過信・無理をして
体や心のバランスを崩すことだってある。
産後女性が赤ちゃんだけでなく、産後の非常事態にある自分の体と心をしっかり休められるように。
男性パートナーがそこで怯まずに(!)、妻の養生を支えたり、男性だからできることで
力を発揮・妻と子どもを支えられるように。
これからも「あたらしい両親学級」を北海道で開催していきます。
「札幌での開催はいつ?」「私の住む街でもあたらしい両親学級を!」、
また自治体母子保健・子育て支援・男女共同参画でも開催できれば・・・と思っています^^
「あたらしい両親学級」のリクエスト・お問い合わせはこちらからお寄せください。
ちなみに、今回「あたらしい両親学級」のアシスタントを務めてくれたのは、
釧路に単身赴任中の夫でした。なんだろ、夫が居るのを途中で忘れるほど、全く緊張しなかったw
釧路空港への送り迎えして、パソコンつないで、講座の撮影係して、
終了後は厚岸名物の牡蠣づくし御膳を美味しく食べながら、講座の振り返り。
「もっとこうしたら良くなるんじゃ?」とアドバイスもたくさん←マジメだ笑。