子ども・子育て

5人家族のトイレ事情〜「イヤだ」は希望に近づく第一歩

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小中高生3人+夫婦で5人家族のウチは、家族が全員揃う朝晩に、トイレがバッティングすることがよくあります。

トイレ、1つしかないからね。

すると、次に入りたい人は「まだ入ってるの?」「早くして!」と。

入ってる方は、「えー⁉︎」「今入ったばっかだよ!」と、それはそれは切羽詰まった声が行き交うことになり、なんだか殺伐としたイヤな雰囲気に。

・・・ああ、これホントイヤだなあ。トイレ入ってる方も、入りたい方も、それぞれ事情(nowトイレ!)があり、双方同じなのにな、とおもいました。

そこで、こんな提案。

「トイレに入りたい時に先客がいたら、『僕も/私も入りたいんだ』『だから急ぎめでお願いね』と、リクエストで伝えよう」

だって、やっとトイレに入ってフーッって落ち着いてる時に「早くはやく!」って急かされたら腹が立つし、待ってる方だって「はよせや!」って言ってるのに、トイレの中から「えー!」とか言われたら腹立つし、いずれにせよお互いイヤな感じしかしないでしょ?

 

お互いに望んでいるのは、「無事トイレを済ませる/トイレに入る」ことだよね?

そのために、イライラしたり、怒鳴ったりするの、本当にしたいことなのか?ん?どうよ??

 

 

だから、「早く!」「待って!!」ではなく、「僕もトイレに入りたいのよ」「だからお願いね」と、リクエストで伝えよう、と。

入ってる方も、「もう少しで出るよ」とか、「じゃあ一旦出るからお先にどうぞ」とか、相手にわかるように伝えよう、と。

 

 

子どもたち、ホーって顔をしながら、はーいって聞いてましたが、すぐ理解して実践してくれました。

そして朝晩の殺伐とした感じは、見事になくなりました。

 

 

さらに、「トイレ入りたいの、早めにお願いね」と伝えると、急ぎ目で出てきてくれた家族に、

「ありがとね!」「助かった!」と感謝の言葉も出てくることがわかりました。

 

・・・なんだ、こんな簡単なことだったのか!と、私は拍子抜け・笑。

 

「なんかイヤだな/おもしろくないな」と思うと、「なんで〇〇じゃないの?」「ほんとはこうすべきでしょ?!」と相手を批判したり、ジャッジして責めたくなってしまう。

私も今まで何度もやってきたし、うっかり今でもしそうになるので、よくわかります。そして自己嫌悪することも。

 

 

でも、イライラして声を上げる前に、「ホントはどうなったらいいと思ってる?」「そのために自分に何が出来る?」を感じたり考え、言葉と行動を選び直し、あとはそれを直接相手に伝えること。態度や「察して!」ではなく、言葉で伝えること(※大事な事なので2回言うw)。

 

それだけで、それまでとは全く違う新しい体験が生み出せるんだな、とおもった出来事でした。

 

テーマが「家族のトイレバッティングで困っちゃう!」だから、なんか情けないんですが・笑。

 

 

ささやかなことだけれど、朝晩、家の空気が穏やかで、家族それぞれがご機嫌って、ほんとうに心地よいものです。

 

なぜなら、小中学生も、夫も私も、日中外で勉強や仕事をして、いろいろ気を使ったり、頑張ったり、疲れることだってあるはず。

 

それなのに、朝家を出る前に、そして夜、家に帰ってきてまで緊張感いっぱいでイライラピリピリするのは、どう考えてもイヤでしょう?

 

そしてこの「イヤだ」「何とか変えたい」を感じる大事なセンサーは、我慢したり、こんなもんでしょ?と麻痺させちゃいけないな、とおもいました。

 

家族は安心や甘えがあるからこそ、気遣いや言葉で伝えることを端折りがち。

でも、夫婦・親子・家族だからこそ、言葉にしなくちゃ伝わらないことが、

もしかしたら他人以上にあるのかも…とおもいます。

 

家族も、いろんな体験を出来る「現場」の一つだな、なんておもしろいんだろう。

 

 

  • この記事を書いた人

永野間かおり

認定NPO法人マドレボニータ産後セルフケアインストラクター。「産後のピンチを『チャンス』に変える」を軸に、産後ケア札幌教室と、産後セルフケアオンライン教室(全国)を開催。自治体/保健師・助産師など専門家向け講座の講師も務め、述べ受講者数は2,800名を超える。札幌在住、1978年生まれ、小中高生3男子の母。

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