産後ケア教室の参加時期を検討中の方と、何往復かメールのやりとりをしていました。
マドレボニータの産後ケア教室は、6ヶ月までの赤ちゃんと一緒に参加する教室。
「これが産後初めての赤ちゃんとの外出です」という方も、たくさんいます。
だから、移動やレッスンで心配なこと・不安なことがあったら、
出来るだけ教えていただいて、一緒にその不安に向き合って、
少しでも安心した状態で参加いただけるように…とおもっています。
そのメールのやりとりの中で、
「いろんな場所に赤ちゃん連れで出かけてみるけれど、
なかなか気持ちが追いつかなくて…」
と教えていただいたんです。
ああ、ありますよね。
赤ちゃん連れOKだからと思って勇気を出して行ってみた場所なのに、
なんだか気疲れしたり、その場は楽しいんだけど、帰ったらドッと疲れが出たり。
なんでかな?と考えると、それは多分、
まだ自分の体も気持ちも、産後真っ只中で、思った以上に緊張しているから。
さらに、妊娠・出産を経て、それまでとはカラダも気持ちも生活も、激変しているから。
たとえば、ちょっと近所のコンビニに出かけるにも、抱っこ紐で赤ちゃんを抱っこして、
いざという時に備えると荷物は大きくなって、全然身軽にはいきません。
そして外出先で、他にも人がいる場で、赤ちゃんがいつ泣き出すか?
グズるか?と心配していたら、落ち着いてリラックスなんかできないですよね。
産前のように自分が望むままに、行動的に!
子育てを楽しむんだ!っていくら頑張ろうとしても、
カラダも気持ちも追いつかないのは、むしろ正直な反応なのかも知れません。
以前、「産後はいつまでなんですか?」と質問された時にも思ったこと。
それは、妊娠期の10ヶ月間かけて変化した体と心だもの、
同じぐらい、もしくはそれ以上にじっくり時間を掛けて、
決して焦らずに、徐々に自分のペースを取り戻していっていい、ということです。
周りを見ると、赤ちゃん連れの人ってキラキラしてて、いかにも
「子育て楽しんでます!」っていうように見えてしまう。
でも、そんな訳ないですもんね。
みんな家では、「なんで寝てくれないの?」
「どうしたら泣きやむんだろう…」って途方に暮れて、
子育てに難しさや行き詰まりを感じることが、きっとあるはずです。
それを知った時の産後ケア教室の参加者のみなさんの安心した様子といったら!
こういう共感や、私だけじゃないんだ、みんな同じなんだ…ってリアルに知ることも、
産後には大きな力になります。自分を責めたり、落ち込みすぎなくて済みます。
他にも、出産前とは変わってしまった体や気持ち、夫婦のコミュニケーションの難しさや、
仕事復帰への不安・退職した方は社会に居場所がない…と悩んだりすることだって、ある。
そんな自分が今リアルに感じている不安や悩みを脇に置いて、
勢いや気持ちだけで無理やり前向きに持っていくのは、やっぱりできないと思うんです。
それが、「気持ちがついていかない」ってことじゃないかな、って。
じゃあそんな産後間もない時期、何が必要かっていうと、
産後のカラダと心の状態に合わせた産後のリハビリ=産後ケアです。
よく教室や講座でも伝えるんですが、
たとえば交通事故にあって全治1ヶ月間の大けがをしたら、
まず治療をして、そのあとは体を動かしてリハビリをしますよね。
出産は病気ではないけれど、病気じゃないからこそ治療も薬も特になく、
産後6〜8週の産褥期にしっかり体を横たえて積極的養生をする。
そして産後2ヶ月目からは、産後のカラダと心に合わせたリハビリが必要なんです。
帝王切開でも、無痛分娩でも、年齢が若くても、それは変わりません^^
産後ケア教室初回に、赤ちゃんを抱っこして、オムツや哺乳瓶、
着替えを詰め込んだ大きなバッグを持って、ちょっと緊張しながらいらっしゃる
マドレボニータの参加者のみなさん。
年齢や背景(育休中・専業主婦など)がみんなそれぞれ違っても、
共通するのは産後の自分を元気にしたい!楽しみながらケアしたい!
そんな気持ちを持っていることは同じです。
だから、わかり合えることや、話せる・聞けることがたくさんあります。
そうそう、冒頭の「気持ちが追いつかなくて…」とおっしゃっていた産後女性。
「まずは産後ケアで心とカラダのメンテナンスをします!」と、
産後ケア教室にお申し込みくださいました。
よかったぁ^^今感じているおもいを少しでも言葉にして、
安心と納得をもって産後ケア教室にいらしていただけそうです。
7月は札幌、旭川、北見で産後女性をお迎えする産後ケア教室・産後ケア講座を受付中です。
産後なんだか気持ちが追いつかない、ウツウツとする…という方も、大丈夫ですよ^^
焦らずにじっくり、一つずつ産後ケアを進めていきましょう。